日本美術刀剣保存協会和歌山県支部

活動記録

日本美術刀剣保存協会|和歌山|紀州|

活動記録

紀州の刀剣

     k001

短刀 銘 入鹿実次

日本美術刀剣保存協会保管
法量 刃長二八・二糎(九寸三分) 内反り〇・三一糎(一分) 元巾二・七一糎(二・五一五糎) 元重〇・六八五糎 茎重〇・七五糎
姿・造込み 平造。庵棟尋常。身巾重ね尋常で、中ほどからゆっくりと人工的な内反りをつけ、ふくらが枯れる。 地鉄 少々荒目の柾肌で、柾がよれて肌立ち、細かな地沸がついて地色黒ずんでネットリとして潤いがあり、総体に棟よりから白気ており、柾肌に挟まれたようにして黒い変り鉄が幾筋か縞のように現れる入鹿鍛冶の特徴が現れている。地には金筋のような地景が現れる。 刃文 直刃にのたれまじりで小足入り、上半分はのたれのなかに小互の目がまじる。匂口は明るいほうで刃縁に金筋のからむところがある。 帽子 浅くのたれ込んで先は浅く返る。 彫刻 表裏に護摩箸を彫る。 茎 生ぶ。棟角で小肉がつく。平も小肉がつき鑢目は浅い筋違鑢。茎先浅い入山形で少々ふっくら気味。目釘穴二個で上が生穴のようである。

<解説>
加賀前田家に伝来した実次の短刀であるが、嘉吉のころの二大実次の作と伝えている。古風な出来で、ふくらの辺りに入鹿鍛冶の特徴である入鹿肌がはっきりと現れており、出来がすばらしい。入嘉鍛冶の代表作の一本であろう。

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